アジャイルソフトウェア開発技術者検定試験コンソーシアム設立

更新日:2014/12/11

アジャイル検定の本格運用に向け、検定試験を年内開始

アジャイルソフトウェア開発技術者検定試験コンソーシアム

理事長 長瀬嘉秀

本日、年々システム開発への適用が進むアジャイル技術が扱える開発技術者育成を鑑み、アジャイルソフトウェア開発技術者検定試験コンソーシアム(以下、コンソーシアム)を設立し、アジャイルソフトウェア開発技術者のスキル評価を可能とするアジャイルソフトウェア開発技術者検定試験を年内に開始します。

本コンソーシアムは、国内システムインテグレータの大手各社が発起し、準備委員会を発足させ、検定試験の本格運用へ向け、運営組織や検定の方向性に関して、検討を進めて参りました。

この度、コンソーシアム設立に伴い、アジャイル検定の正式名称を、アジャイルソフトウェア開発技術者検定試験(以下、アジャイル技術者検定)とし、本コンソーシアムの代表として株式会社テクノロジックアート代表取締役 長瀬嘉秀が理事長に就任します。

また、コンソーシアム事務ならびにアジャイル技術者検定運営事務局は、資格認定・検定試験制度のコンサルティング、各種事務局運営を行う株式会社サートプロ内(本社:東京都渋谷区代々木、代表取締役CEO:近森満)に設置致します。

背景

近年、ソフトウェア開発では、厳しい経済不況などの影響を受け、ユーザーの要件を確実に、高品質に、より短期間で提供することが求められています。このような環境の下で、注目されているのがアジャイル(ソフトウェア)開発(注)です。この手法が日本へ紹介されたのは2000年頃ですが、その当時の普及は必ずしも円滑には進みませんでした。

しかし2010年あたりからは、アジャイル開発を学べる体系的な研修プログラムも整備され、本格的なアジャイル開発を行うための各種ツールや人材育成が充実してきました。
これに伴い、アジャイル開発に脚光が当たりだし、現在では大手企業が導入し始めています。

アジャイル開発は本来、理解しやすく、ソフトウェアを開発する「人」に重きを置く手法です。
しかし、従来の開発手法とは全く違う考え方も含まれるため、プロジェクト内でのメンバー同士の認識の差異により、失敗を招くのではと誤解されている部分も少なくありません。

アジャイル技術者検定は、このような問題解決の一助として、アジャイル開発に対する正しい理解を広めるための一手段として試験的に、2009年1月より株式会社テクノロジックアートが中心となりWebでの検定トライアルを開始しました。
これらの経験を生かし、より一般化した公的な検定サービスをめざし、7社が共同で準備委員会を組織し、推進して参りました。

今回アジャイルの定義や出題問題等についての検討を重ね、準備が整い本格運用する為に、本コンソーシアムを発足致します。

(注)アジャイル開発手法とは

アジャイル(ソフトウェア)開発
アジャイル開発手法とは、ウォーターフォール型に代表されるプロセス重視・手続き重視の開発手法に対するアンチテーゼとして生まれてきた開発手法。

草の根的・同時多発的に提唱され、それらの一連の手法を総称してアジャイル開発手法(またはアジャイル開発方法論)と呼びます。
具体的な手法は多岐にわたりますが、中でも「XP(eXtremeProgramming)」と「スクラム」が現在最も使われています。

今後について

今後は、アジャイル開発技術者の育成、技術者スキルの公的な証明として、アジャイル技術者検定の本格運用を行っていきます。
アジャイル開発に精通するソフトウェアベンダー企業やSIerなど、コンソーシアムの趣旨に賛同頂ける企業への参加を呼び掛け、検定運営の維持を目指します。

また、企業内における利用法や国際化などについての検討も継続して行うとともに、受験者からのフィードバックや参画企業による意見交換、有識者・学識経験者へのヒアリングなどを重ね、試験内容の向上を行い、より適正な試験資格へと認知されるよう、様々な活動を行っていく予定です。

コンソーシアム入会について

アジャイル技術者検定を企業として受験する場合、まずコンソーシアムに入会頂く必要があります。

入会は無料で、入会申込書により事務局に申請いただき、会員として受験が可能になります。
コンソーシアム入会ご希望の方はこちらからお申込みください。

エンドースメッセージ

独立行政法人情報処理推進機構 技術本部 ソフトウェア高信頼化センター所長
松本隆明様より、今回のコンソーシアム設立に際してのメッセージをいただいております。

独立行政法人情報処理推進機構 技術本部 ソフトウェア高信頼化センター(IPA/SEC)では、これまでアジャイル開発手法に注目した動向調査や普及に向けた課題の検討を行ってきました。
ここ数年、日本におけるアジャイル開発の事例も徐々にではあるが増えつつありますが、先進諸外国と比べるとまだまだ定着化が進んでいないというのが実状です。普及が進まない要因の1つとして、日本でのアジャイル開発者の人材不足が挙げられます。
アジャイル開発技術者検定試験の開始は、必要となる人材の育成を促し、アジャイル開発の普及促進につながるものと期待されます。

独立行政法人情報処理推進機構
技術本部 ソフトウェア高信頼化センター
所長 松本 隆明 様

団体概要

団体ロゴ

logo

団体名

アジャイルソフトウェア開発技術者検定試験コンソーシアム

理事長

長瀬嘉秀(株式会社テクノロジックアート代表取締役)

構成団体

コンソーシアム参画企業

  • 関電システムソリューションズ株式会社
  • 株式会社戦略スタッフ・サービス
  • 株式会社テクノロジックアート
  • 東京海上日動システムズ株式会社
  • トランスコスモス株式会社
  • 株式会社日立製作所

コンソーシアム参画企業(新入会)

  • 株式会社電算システム
  • 株式会社パソナテックシステムズ

※順次受付中

準備委員会企業

  • 株式会社NTTデータ
  • 株式会社オージス総研
  • 関電システムソリューションズ株式会社
  • 株式会社戦略スタッフ・サービス
  • 株式会社テクノロジックアート
  • 東京海上日動システムズ株式会社
  • 株式会社トランスコスモス・テクノロジーズ
  • 日本アイ・ビー・エム株式会社
  • 株式会社日立製作所

http://www.tech-arts.co.jp/news-and-topics/press-releases/2012/20120413.html

※五十音順、敬称略

お問い合わせ

アジャイル技術者検定試験コンソーシアム
事務局窓口 株式会社サートプロ内
TEL:03-6276-1168 FAX:03-6276-1169
お問い合わせフォームはこちら
E-mail: agile@certpro.jp

ホームページ:http://www.agilecert.org