設立の背景

背景

近年、ソフトウエア開発では、厳しい経済不況などの影響を受け、ユーザーの要件を確実に、高品質に、より短期間で提供することが求められています。
このような環境の下で、注目されているのがアジャイル(ソフトウェア)開発です。この手法が日本へ紹介されたのは2000年頃ですが、その当時の普及は必ずしも円滑には進みませんでした。
しかし2010年あたりからは、アジャイル開発を学べる体系的な研修プログラムも整備され、本格的なアジャイル開発を行うための各種ツールや人材育成が充実してきました。これに伴い、アジャイル開発に脚光が当たりだし、現在では大手企業が多数導入し始めています。

アジャイル開発は本来、理解しやすく、ソフトウエアを開発する「人」に重きを置く手法です。
しかし、従来の開発手法とは全く違う考え方も含まれるため、プロジェクト内でのメンバー同士の認識の差異により、失敗を招くのではと誤解されている部分も少なくありません。
アジャイル技術者検定は、このような問題解決の一助として、アジャイル開発に対する正しい理解を広めるための一手段として試験的に、2009年1月より株式会社テクノロジックアートが中心となりWebでの検定トライアルを開始しました。今回、これらの経験を生かし、より一般化した公的な検定サービスをめざし、7社が共同で準備委員会を組織し、推進して参りました。

試験の策定

本準備委員会には、国内システムインテグレータ7社

  • 株式会社NTTデータ
    本社:東京都江東区豊洲、代表取締役社長:山下徹
  • 株式会社オージス総研
    本社:大阪市西区千代崎、代表取締役社長:平山輝
  • 株式会社戦略スタッフ・サービス
    本社:東京都千代田区大手町、代表取締役社長:戸田孝一郎
  • 株式会社テクノロジックアート
    本社:東京都文京区本郷、代表取締役会長:長瀬嘉秀
  • 株式会社トランスコスモス・テクノロジーズ
    本社:横浜市西区北幸、代表取締役社長:荒木 一洋
  • 日本アイ・ビー・エム株式会社
    本社:東京都中央区日本橋箱崎町、代表取締役 社長執行役員:マーティン・イェッター
  • 株式会社日立製作所
    本社:東京都千代田区丸の内、代表執行役 執行役社長:中西宏明

(五十音順)
が参画し、年々システム開発への適用が進むアジャイルの開発技術者育成検定の本格運用へ向け、運営組織や検定の方向性に関し、検討を進めて参りました。